木造住宅が完成するまでの全てが分かる! その7
当ホームページにアクセスされた貴方に木造住宅が、どのように出来上がっていくのかということを順を追って、作業ごとに詳しく、掲載・説明することが参考になるのではと考え、掲載していくことに致しました。
掲載方法は、「新着情報」と「住まいのコラム」の二つで行っていきます。
第一回目は「木造住宅が出来上がるまでの全過程」でした。
第二回「敷地調査」、第三回「地盤調査」、
第四回「地盤改良」、第五回「地鎮祭」、
第六回「仮設工事」でした。
参考になったでしょうか?
今回は第七回目「遣り方」です
地鎮祭も無事終了し、
いよいよ、建物の基礎工事に工程が進むわけですが、
基礎工事の前に「遣り方出し」という作業があるのです。
「遣り方出し」とは、建物の位置(方向や高さ)を現わす基準点(線)を
しるすために行う作業です。
この作業が少しでも間違うと、建物が正確に建ちません。
基準点の取り方の間違いや、高さの基準の間違いがあると
大変なことになります。
他での失敗例の話はたくさんありますので、列記してみます。
①.基準点を間違って、一部隣の土地に基礎工事してしまったということです。
②.基準点を間違って、ひし形の建物になってしまった。
③.重機がぶつかって遣り方が動いのをチェックしないで、変形した建物になった。
④.基準点を間違って、境界からの離れが計画と違ってしまった。
⑤.レベル(水平を視る器械)が故障していたのを知らず、建物が斜めに建った。
⑥.レベルの基準を間違って、建物の計画した高さが低く(又は高く)なった。
など様々聞きます。
工事進行の早い段階で発見できれば、やり直しの費用も少なくて済みますが、
大分出来上がった段階では大変なことになります。
「遣り方」は、全工程に関わっている大事な作業なのです。
これらの間違いなどを防止する(防ぐ)には、
①.作業前に器材が故障していないかチェックすること。
②.基準点の確認を重複(二人で別々に)して行う。
③.次の工程に進む前に、必ずチェック(確認)する。
などがあります。
当社では必ず実行している作業です。
万一に間違いが発見された時は、早く報告し、対処(処置)することです。
費用は数万円の作業なのですが、とても重要な作業なのです。
ご理解いただけたでしょうか?
これから建築をスタートされる方などの参考になれば幸いです。
写真1:レベル(水準)測量
写真2:遣り方出し
「住まいのコラム」もご覧下さい。
次回(八回目)は、「基礎工事」についてお話致します。
是非ご覧ください。